楽天証券の立会外分売
楽天証券の立会外分売について説明します。
まず、立会外分売とは一体なんでしょうか。
立会外分売とは、新規株主を増やすことを目的として、上場会社が大株主である銀行やオーナー経営者などの保有株を小口に分け、証券取引所の立会外で不特定多数に売り出すことをいいます。
立会外分売は取引開始前など取引時間外、つまり立会外に売り出されることからこのように呼ばれています。
取引時間中にまとまった株数の株式を一度に売り出すと株価は大きく値下がりする可能性があります。
しかし、取引開始前にあらかじめ決まった価格で売買を終えてしまう立会外売買なら、そのリスクを低減しながら株主を増やし、さらに流動性を高めることができるのです。
主な特徴を挙げてみましょう。
●前日終値より安く購入できる立会外分配における買付側の購入価格は確定値段(1本値)で、分売実施日の前日終値よりディスカウントされるのが一般的です。
●買付手数料が不要である立会外分売による買付は、通常の立会時間内の取引と種類が異なるため手数料はかかりません。
ただし、売却時には通常の手数料が発生します。
●即日売却ができる立会外分売で取得した株式は、実施日(買付当日)から売却することができます。
●流動性リスクが軽減される立会外分売が実施されると株主数が増加するため、市場における当該銘柄の流動性は向上します。
これによって、売買が成立しにくいといった流動性リスクが軽減されます。
また、流動性の向上は実態に即した価格形成にも寄与します。